December 17, 2011
映画「愛しのベス・クーパー」(出演ヘイデン・パネッティーア):重い背景と軽い青春
愛しのベス・クーパー [DVD]
出演:ヘイデン・パネッティーア
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン(2010-09-02)
この作品、日本では当然劇場未公開だが、全米では2週連続トップ10入りしたクリス・コロンバスの監督作品なのである。
「HEROES/ヒーローズ」で何やっても死なないヒロインを演じたヘイデン・パネッティーアがちょっと不良な高校生で出演してる。
お話は、サエない地味な高校生デニスは、思い切って卒業式のスピーチで憧れのチアリーダー、ベス・クーパーへの愛を告白する。そして式の後、彼女を卒業ホームパーティに誘うと、驚いたことにベスは友達と一緒にパーティにやって来た! だが最近ベスにフラれたばかりのイカつい元彼・ケヴィンは、デニスの告白に怒り心頭。仲間を引き連れて、デニスの家に殴り込んでくる、という映画。
童貞とモテ女が少しずつ好きになる過程は、男子なら憧れの設定だが、ここでのポイントは、どうしようもない郊外の町から高校卒業後にどうなるかがリアルなのである。どうして、彼女たちが無謀な遊びをするのか?劇中でてくるが、デニスのような一流の大学にはいる能力がない限り、自分たちがいかに美貌をもっていても、将来のホワイト・トラッシュ化(白人のクズという俗称)は避けられないと悟っているのである。ゆえに、半ば自暴自棄になっている。この現実。
アメリカ映画が軽い青春コメディであったとしても、この重い現実を背景にせざるを得ない。
tabloid_007 at 10:15│Comments(0)│
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