October 28, 2011
本「結婚のずっと前」 (坂之上 洋子) : 結婚のずっと後の人も読んでよろしい!(当社比)
著者:坂之上 洋子
二見書房(2011-09-26)
ハウツー本は読まない主義だ。どうやってソレをやるか、は自分で考えたい。でも結局は、ソレを成し遂げるため 人に方法を聞くこともあるが、でも本には頼りたくない。そう思ってハウツー本は読まないことにしている。
さて、大切な友人である坂之上洋子さんの新刊が発売された。野寺治孝さんの写真も美しい!
最初、タイトルである「結婚のずっと前」を見たときに、失礼ながら「これは自分の読むべき本ではないな」と思った。なぜなら、前述の主義に加え、結婚の心構えを説くようなタイトルだし、自分には無縁と思ったからだ。
結婚からずっと経った人間がこれを読んでも得るものはないと…。
でも、今晩 この出版記念パーティに行くことになっているので、今朝 読んだ。
で。以下、読後の雑感。
この本に書かれていることは、ぜんぶ知っていた。
・自分を受け入れて欲しければ、自分も他人を受け入れなきゃならないとか
・落ち込んで立ち直ろうとしたら、一旦しゃがんでからジャンプしたほうが高く跳べるとか
・人の話を真剣にきくとか(これって日曜日にゴロゴロしなからサッカーみてる旦那にはかなり難しいことらしいが…)
・間違ってたら、ご免なさいって言えるとか
だけど、知ってるはずなのに知らないフリしてたことも多い。長い年月の間に抜け落ちていたのだろうか?
・ 好きな人がどうなろうと好きであり続けることとか
・ 話し合って話し合って解決させる力とか
ここに書かれていることの何割くらい合格してるかな?完璧な人はこの世にいないから、せめて軌道修正はできるはずだ。理想と思ったら、それに近づく努力をしようよ!
“結婚後”の読者にとって本書は、知らないことにしていた目の曇りを、少しずつ晴らしてくれる物語なのかもしれない。“結婚の前”といってるのは、きっと坂之上さん一流の仕掛けであって、これは結婚前にだけ読んでおくハウツー本ではない。人に愛されるには、自分の愛する力を磨かないといけないのよ、という 大げさに言うと”愛”に関する本なのである。だから、ここで書かれていることは、結婚後の私にも必要な知恵ということになる。愛の法則に年齢は関係ないでしょう?
・ 悪口や愚痴ばかりいってる人は、誰にも好かれない、とか
・ 許せないことも忘れてしまうような人生の上書き方法、とか
この本は、結婚前の女性に「読むと参考になるよ」とお勧めすることができるが、私のような結婚後の者にも「もはや、われわれの世代の参考にならない。でも、目は覚めるかもよ」ということは言える。
だから わたしの年代にとって本書は推薦本ではなく、自発本(自発的に読むべき本)なのである。もしかしたら、結婚前の人よりも経験して知ってることだけに気づきも多いのではないか。
知らない人よりも知ってる人の方が役立つんじゃない?
ちみなに、本書で好きなフレーズは…
「生きていると 愛は増えるのよ」
そうそう!
この記事へのコメント
評価などきっとお求めではないでしょうから、敢えてしていません。
読ませていただき同感な世代であります。
写真がきれいです。
斎藤亢氏を彷彿とさせます
たまに出没させていただきます(^^)>