金沢21世紀美術館主催シンポジウム 「ZINEの未来形 FANZINE・ZINE・art-ZINE」荒木経惟展「彼岸」:その先にある“楽園”

October 08, 2011

映画「ステイ・フレンズ」(主演ジャスティン・ティンバーレイク) :20年間の歳月で変化した男女関係とは?

friends_with_benefits_poster02ステイ・フレンズ
監督ウィル・グラック
出演ジャスティン・ティンバーレイク、ミラ・ クニス

配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント









六本木ヒルズ以外の劇場ってめったに行かないが、最近はコメディのブッキングは興行的に難しいのだろうか。渋谷で観た。ちなみに、U.S.では製作費$35M(約30億円)に対して、劇場だけで$123M(約100億円)の興行収入を稼ぎ出したヒット映画なのである。

さてさて内容は、ジェイミー(ミラ・クニス)は、NYで有能な人材をヘッドハンティングをしている。ある時、LAで活躍する敏腕アート・ディレクターのディラン(ジャスティン・ティンバーレイク)と出会い、彼をNYにある雑誌社「GQ」に転職させようとする。親しくなる内に、2人共恋愛そのものを楽しむことができないといった恋愛観が似ていることに気付く。しかし、傷つきたくない彼らはスポーツのごとくセックスのみの関係を築くことで友情のみを保とうとする...という話。

昔、メグ・ライアンとビリー・クリスタルの「恋人たちの予感」(When Harry Met Sally -1989年)という映画があった。セックスなしの男女の友情は成り立つのか、というテーマをかかげ随分と女性誌が特集を組んでヒットしたものだ。それが2011年の現在では、セックスだけの友情は存在するかという逆テーマになっている。20年間の歳月で変化した男女関係とは何か?

セックスのカジュアル化、というには簡単すぎる。そうじゃなくて、体より頭が重くなたんだろうなと思う。だから、できるだけ頭を使わない関係へのシフト。草食化やセックスだけっていうのは、両方とも考えとしては似てる。頭だけ、思いだけ深くしたくないということなのだろう。

さて、現代の【Friends with benefits】の意味を説明しておこう。ベネフィットって辞書だと利益とか慈善とか訳されるが、何か"得する"って感じのニュアンスがある。外資系企業にヘッドハンティングされるときに、「Fringe benefitは?」なんて会話になるのだが、これは本給以外の利益。つまり、会社の車を自由に使っていいですよ、とかそういうエキストラの魅力的な条件を指す。

この映画の場合は、ヘッドハンターの彼女にとって、彼の存在は仕事の利益と、肉体関係という二人のベネフィットがあるので、それらを掛け合わせたタイトルになっている。意訳すれば「為になる友だち」ってとこでしょうか。



tabloid_007 at 09:48│Comments(0) Movie 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
金沢21世紀美術館主催シンポジウム 「ZINEの未来形 FANZINE・ZINE・art-ZINE」荒木経惟展「彼岸」:その先にある“楽園”