October 02, 2011
金沢21世紀美術館主催シンポジウム 「ZINEの未来形 FANZINE・ZINE・art-ZINE」
金沢21世紀美術館主催-イベント
art-ZINE:冊子型アート・コミュニケーション
シンポジウム
「ZINEの未来形 FANZINE・ZINE・art-ZINE」
2011年9月25日(日) 14:00〜16:00
金沢21世紀美術館
石川県金沢市広坂1丁目2番1号
076-220-2800
先週の日曜日に招待され、シンポジウムに参加してきた。その様子は月内にはpodcastで聴けるのでお楽しみに。
さて、そもそもこの企画は、最近流行りのZINEとは何か?を問う展示から始まった。一般公募したZINE、約400冊の展示が2011年6月11日から開始され、その総括として最終日9月25日にシンポジウムが企画されたのである。
会期中、いくつかワークショップがあり、【「ハジメテン」メンバーによるZINE講座】は、梅佳代、金氏徹平、川島小鳥など豪華アーティスト陣と一般の方が一緒にZINEを作るなど面白い企画ももりだくさんだった。
◆ 展示概要
さて、シンポジウムは、ZINEとはアート本かミニコミ誌か?など白熱した議論が展開されたが、ある程度総括することができたと自負している。
1.作り手の自発的な制作。(出版社や編集者が介在しない)
2.中綴じコピーなど手作り。(オフセットなどの大量コピー前提ではない)
3.コピー化が可能な原版の存在。(あくまで求めに応じて著者がコピーする)
この3点がZINEの条件という風になった。
そうすると、私がやってる全篇シルクスクリーンのZINEはZINEではなく、アート本ということになる...笑
◆ 私が手がけたシルクスクリーンZINE
ちなみに、シンポジウムの私以外のパネラーは、江口宏志さん(ZINE'S MATE / UTRECHT)と野中モモさん(Lilmag)。
お二人ともエネルギッシュにZINEを展開するキーマンだったので、むしろ私の質問が多くあったが、今回の金沢の旅で解決した!
お越しいただいた大勢のみなさま、本当にありがとうございました!
そして、企画者である「21美」(つうの略称)のキュレーター高橋律子さん。名門の美術館がZINEに注目し、ここまで掘り下げた企画は世界的にも初めてではないでしょうか。それを実行した高橋さんの企画力に感謝!
今回の結果が、今後のZINE業界(?)のスタンダードになると信じてます。そして、そのスタンダードを破るデジタル世界との融合も楽しみです。
*余談ですが、高橋律子さんはこういう本をだされてます。「竹久夢二―社会現象としての“夢二式”」
追記:久しぶりの金沢は、美味しい魚介類や美しい松任海岸など最高でした。