September 11, 2011
【Libertin DUNE First Issue】 編集者 林文浩が遺した創刊号の最期。

アートデイズ(2011-06-03)
先日、急逝された林文浩さんが最後に編集した雑誌。創刊誌であり、遺言のような内容である。
林さんは、ほぼ同い年。パンクやアートをこよなく愛した。ソフィア・コッポラとの長い関係(彼女が21歳ときからの知己)。白金の秘密基地アートギャラリー「LAST GALLERY」で紹介をつづけたグラフィティアーティストたち(QP、阿満都)の作品も紹介している。
この創刊号では、ソフィア・コッポラ監督の最新作「SOMEWHERE」の特集をしている。林さんは、彼女と最初にあった時に、ティーンを撮ったフォトブックだったという。林さんは最初の瞬間からソフィアのフォトグラファーとしての才能を見抜いていた。(下記、ソフィアによる撮影)
ソフィアは、いまも映画を撮る前に絵コンテならぬ写真コラージュを作るらしい。「SOMEWHERE」を作るときは、ブルース・ウェバーが90年代に撮ったマッド・ディロンがベッドにいる写真やヘルムート・ニュートンの写真。
エル・ファニング。ティーン特有の輝かしい光を捉えたショット。

そして、下記はソフィア・コッポラの最近のお気に入りアーティストは、ニューヨークを拠点に活躍するマイケル・スコットの作品。

こういう単に映画の紹介ということではなく、クリエイターの根源的な発想の源までしっかり取材して、そして自分の世界観の中に取り込む。こういうスケールの編集者がまた一人いなくなったことは非常に残念でならない。
林文浩さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
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