中村哲也//10年ぶりの個展 「炎迅」:スピードをフォルムにするとウネる!月刊「B-maga」(2011年5月号):福田淳 連載コラム「寄付先の先にあるコト」

May 08, 2011

「四つ話のクローバー」(著者 水野 敬也):自分の"幸せ"感は、常に素振りして鍛えなきゃいかんということなのだろう。

IMG_0002-SS四つ話のクローバー
著者:水野 敬也
文響社(2011-04-22)












夢をかなえるゾウ」の著者 水野敬也の新作短編集。"四つ葉"で"よつわ"と読む四つの短編が収められている。

水野さんといえば、古屋雄作さんが脚本を書いたDVD「温厚な上司の怒らせ方」やブログ「ウケる日記」など私は爆笑モノからはいってるので、かえってこういうシリアスなものが受け入れられやすい。ビートたけしが初めて真面目なドラマに出たような感じとでもいおうか...。

さて、それぞれの作品の面白さの解説は今後読む方のためにやめておこう。

水野さんの物語の視点は、人によって成功や幸せの感覚が違うだろう、ということを表現しているかにみえて、実は"幸せ"の最大公約数的が存在するのではないか。それが少しでも共感できたら、他人と幸せを共有するのに便利じゃないか、ということを探っているように思えた。

でも、この物語の背景に存在する"ある共感できる感覚"を共有した他人同士が、これをキッカケに共鳴し合えるかは別問題なのかもしれない。だから、人生難しいし、面白い。つまり、共感した"幸せ"の感覚はすでに他人の感覚で、自分の"幸せ"感は、常に素振りして鍛えなきゃいかんということなのだろう。

あたしゃ、そう思ったよ。



tabloid_007 at 17:54│Comments(0) Book 

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中村哲也//10年ぶりの個展 「炎迅」:スピードをフォルムにするとウネる!月刊「B-maga」(2011年5月号):福田淳 連載コラム「寄付先の先にあるコト」