「明日のテレビ チャンネルが消える日」 (著者:志村 一隆):アナログ・ダラーからデジタル・ペニーの時代へ 『アフリカ思い七福神巡り』:なぜ鈴木杏里はアフリカに行かず、東京で七福神を巡るのか? #purako

February 12, 2011

スパイク・リー監督の『セントアンナの奇跡』:時間を経て変わらなかった奇跡に関する物語。

Miracle-at-St-Anna_282259d2セントアンナの奇跡 プレミアム・エディション [DVD]
出演:ラズ・アロンソ
ジェネオン・ユニバーサル(2010-01-22)











スパイク・リー監督作品は見逃してないと思っていたが本作はまったく知らなかった。ジェームズ・マクブライドによる同名の小説を映画化した戦争ドラマである。製作費 $45M(45億円)に対して、北米での興行収入がたったの$9,2M(9億円) 配給会社の手取り半分だから4.5億円。つまり制作費の1/10しか回収してないことになる。興業的には完全に失敗作である。しかし、商売として失敗だから内容も失敗とは限らない。 

1983年のクリスマス前、ニューヨークで起きた殺人事件。新聞記者のティム・ボイル(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は刑事たちと、犯人ヘクター・ネグロン(ラズ・アロンソ)の自宅で石像の頭部を見つける。それは、イタリア・フィレンツェのアルノ川に架かるサンタ・トリニータ橋にあったプリマヴェーラ像で、第二次世界大戦時にドイツ軍に橋を破壊された際に失われたものだった。

そこから、舞台は1944年秋、イタリア・トスカーナ州セルキオ川 流域のアメリカ陸軍 黒人部隊(通称バッファロー・ソルジャー)に移る。石像の歴史が語られる中に"時間"が変えた時代と"時間"が変えなかった事実を浮き彫りにしていく。

非常に味わい深い映画だった。



tabloid_007 at 20:56│Comments(0) Movie 

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「明日のテレビ チャンネルが消える日」 (著者:志村 一隆):アナログ・ダラーからデジタル・ペニーの時代へ 『アフリカ思い七福神巡り』:なぜ鈴木杏里はアフリカに行かず、東京で七福神を巡るのか? #purako