December 05, 2010
楳図かずお 画業55周年記念「半魚人」:少女フレンド/少年マガジン オリジナル版がついに発売!
楳図かずお画業55th記念『半魚人』 (講談社漫画文庫 少女フレンド/少年マガジンオリジナル版作品)
著者:楳図 かずお
講談社(2010-10-08)
楳図かずお先生の画業55周年記念というから、たいへんなことである。もう何度読んでも、半漁人も紅グモも怖い。その怖さは、怪物のでる怖さではなく、身近な兄が少しずつ生魚を食べ始めるあたりからジワジワくる。そういう日常の延長で怪物になっていく悲劇と怖さがある。知らない人が怪獣としているのではなく、知ってる人が徐々に怪物になるのだ。しかもどこか無かとの面影を秘めて...。
いまも昔もホラーは女性が好みということがわかる。こんな恐ろしい漫画が「週刊少年マガジン」だけでなくも「少女フレンジ」にも連載されていたのだから。
「半魚人」は、ユニバーサル映画の版権があり、なかなか本作の復刻は難しかったと推察する。しかし、この楳図オリジナルの力強いタッチをみたら、そんなことは杞憂であることがわかる。
実は、本作が楳図かずお先生の「週刊少年マガジン」デビュー作なのである。楳図先生といえば、小学館のイメージがあるが、この連載がはじまった1965年に三代目編集長に就任した内田勝さんにとっても楳図作品の魅力は水木しげる作品と双璧をなす存在だったのだろう。だからその後、マガジンの巻頭グラビアで大伴昌司氏の企画に楳図先生も何度かイラストが起用されている。
著者:楳図 かずお
講談社(2010-10-08)
楳図かずお先生の画業55周年記念というから、たいへんなことである。もう何度読んでも、半漁人も紅グモも怖い。その怖さは、怪物のでる怖さではなく、身近な兄が少しずつ生魚を食べ始めるあたりからジワジワくる。そういう日常の延長で怪物になっていく悲劇と怖さがある。知らない人が怪獣としているのではなく、知ってる人が徐々に怪物になるのだ。しかもどこか無かとの面影を秘めて...。
いまも昔もホラーは女性が好みということがわかる。こんな恐ろしい漫画が「週刊少年マガジン」だけでなくも「少女フレンジ」にも連載されていたのだから。
「半魚人」は、ユニバーサル映画の版権があり、なかなか本作の復刻は難しかったと推察する。しかし、この楳図オリジナルの力強いタッチをみたら、そんなことは杞憂であることがわかる。
実は、本作が楳図かずお先生の「週刊少年マガジン」デビュー作なのである。楳図先生といえば、小学館のイメージがあるが、この連載がはじまった1965年に三代目編集長に就任した内田勝さんにとっても楳図作品の魅力は水木しげる作品と双璧をなす存在だったのだろう。だからその後、マガジンの巻頭グラビアで大伴昌司氏の企画に楳図先生も何度かイラストが起用されている。
tabloid_007 at 18:41│Comments(0)│
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