『現代アート入門の入門 』(著者:山口 裕美) : 西洋美術史を中心としない日本の現代アートの歴史を初めて知る。「バカボンのパパよりバカなパパ 赤塚不二夫とレレレな家族」 (著者:赤塚りえ子) : 娘が物心ついた時には既に父親ではなく、父親は"赤塚不二夫"という有名な記号になっていたのだ。

September 25, 2010

コミック『うちの妻ってどうでしょう?』 (著者:福満 しげゆき) : 中学生の鬱屈をもった中年が、天真爛漫な妻を描くとスペクタクルになる訳

IMG_0002-Sうちの妻ってどうでしょう?(3)ーアクションコミックス
著者:福満 しげゆき
販売元:双葉社
発売日:2010-08-28










既に3巻。男性のコミック・エッセイは珍しい。しかし、女性のそれと違って福満しげゆき氏の日常は、極めて男の子的な強迫観念に満ちている。芸能人を見るとモテまくっているに違いないと決めつけ。金持ちは憎むべき相手として執拗に批判し、しかし、どこか内省を含みながら憧憬の眼差しも忘れない。

こういう中学生のような鬱屈が、プロの視点で描かれる。だから面白い。中学生の感性を大人の視点で完全移植しているところが面白いのだ。そこへ、天真爛漫で怒りっぽい...ある意味では普通の奥さんを題材にして、その中学生視点で観察する主人公の感覚が笑えるのだ。毎日がスペクタクルに思える訳である。

tabloid_007 at 23:00│Comments(0) Comic 

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『現代アート入門の入門 』(著者:山口 裕美) : 西洋美術史を中心としない日本の現代アートの歴史を初めて知る。「バカボンのパパよりバカなパパ 赤塚不二夫とレレレな家族」 (著者:赤塚りえ子) : 娘が物心ついた時には既に父親ではなく、父親は"赤塚不二夫"という有名な記号になっていたのだ。