September 12, 2010
DVD"The Private Lives of Pippa Lee": 平凡な人生も奇想天外な人生も、どちらの人生も満足できる。
50歳の恋愛白書 [DVD]
出演:ロビン・ライト
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2010-08-04
今年2010年、主演はショーン・ペンと離婚したロビン・ライト(ペンは付かなくなった)が主演のドラマ。ヒロインの若かりし頃を、人気テレビドラマ「ゴシップガール」で人気のブレイク・ライヴリーが演じている。
監督・脚本は、脚本家のほか小説家としても活躍するレベッカ・ミラー。彼の脚本に惚れ込んだブラッド・ピットが製作総指揮をしたことも話題になった。
それにしても、原題"The Private Lives of Pippa Lee"(ピッパ・リーの私生活)がどうして「50歳の恋愛白書」になっちゃうの? キアヌ・リーブスとの火遊びあたりをそう捉えるのかね。しかも、宣伝コピーを見ていると「50歳からのセカンドライフ指南書」とかあるし、担当者はこの映画見ないで仕事しているのかと思った。
以下、ネタバレ注意!
内容は、誰から見ても理想的な女性ピッパ・リーは、かなり年上のベストセラー作家(アラン・アーキン)と結婚し、完璧な妻を演じながら50歳まで美しく年を重ねてきた。しかし、若いころのピッパ・リーの人生は波瀾万丈だった。そして現在。年老いた夫、反抗的な娘―幸せながらも物足りなさを感じていたピッパ・リーが、15歳年下のクリス(キアヌ)と出会ったことから変化が訪れる。
これだけ読むと"恋愛白書"となるが、内容はかなり起伏に富んでドラマチック。薬漬けの20代。浮気相手の作家(その後の旦那)とその本妻(モニカ・ベルッティ)が、冷静を装っていたのも関わらず突然朝食の場でピストル自殺しちゃう。それを引きづらず平気で再婚する二人。そして、熟年の域に達してもまだ落ち着かない。リーは深刻な夢遊病なのだ。夜中に寝巻のまま、キアヌの務めるコンビニに行ってしまう。
また、年老いた旦那も心臓が悪く気を使っていたのに、自分の神経質な既婚友だち(ウィノナ・ライダー)と浮気している。こうなったら、という訳ではないだろうが、年下のキアヌのところへ行くが、マリア様の刺青を体全体にいれたキアヌは、肉体関係を求めるわけでなく、旦那の病を独特のインディアン式祈祷で恢復させようとする。こんな奇妙な話なのに、映画の描写はちっとも奇想天外ではなく、むしろ現実ってこういうもんだよなぁと思わせる説得力があった。
最近観た映画では秀逸。


