『 kawasemi 』 : 土屋 秋恆がはじめて挑む大人の絵物語り。水墨を背景にピンクの翡翠(かわせみ)や青い兎、梟、魚、鹿など現代の鳥獣戯画のごとく絢爛たる世界が展開レオネル・マチュー日本初個展「PACIFIC TIME」:極彩色の中に不安が宿るキャラクターたち

August 08, 2010

デニス・ホッパーと小町渉を結ぶ、点と線と面。

IMG_0003-d_edited-1Dennis Hopper "The Last Movie"













1969年に「イージー★ライダー」で初監督し、世の中にニューシネマブームを巻き起こしたデニス・ホッパー。彼の二作目が1971年に作られた「ラスト・ムービー」である。同年、本作品はヴェネツィア映画祭でグランプリを受賞するも映画祭が中止となり、発表されなかったいわくつきの作品である。

さらに『ラストムービー』の配給を巡りユニヴァーサル社と衝突、ハリウッドを追放される。このつまずきから、酒と麻薬中毒で入退院を繰り返し、1970年代から1980年代前半 まではメインストリームの役者として不遇な時代が続いた。まさに後年の復活がなければ名前通りの「ラストムービー」になっていたかもしれない。

ただ、熱狂的なファンは日本にもおり、1988年に「東京デニス・ホッパー・フェスティバル」が開催され、作品は日の目をみた。実に制作から17年がたってしまった。この時の様子がYOUTUBEにあがっているのだが、この熱狂は歴史に残る。ほとんど声援でホッパー氏が喋ることができないほどだ。

さて、そのデニス・フェスのためのパンフレットが配給会社日本ヘラルドにより、作られ、そのラストページに小町渉氏のオマージュ作品が掲載されたのである ↓ 本作は、B2サイズのコラージュ作品でウッド・キャンバスに映画からの写真をゼロックスでコピーし張り付け、アクリルとパステルでペイントされている。

そして、このパンフを見たホッパー氏が、この作品を気に入り、1988年6月に小町氏本人からロス・ベニスビーチのホッパー邸で手渡された。

こういうドラマが人の人生を劇的に変化させたのは言うまでもない。とても、良い話だ。ただ、残念なのが本作のDVD作品が絶販となっており、中古でも1万円ほどの値付けとなっている。

dennis_wataru_edited-1

tabloid_007 at 22:09│Comments(2) Movie 

この記事へのコメント

1. Posted by 小町渉   August 17, 2010 21:21
福田さんへ
懐かしいです。たしかに(キッカケ)を作ってくれた
出来事だったですね。その後も日本に何度か来日された際にお会いして作品の写真など渡していました.
デニス氏はその都度大変好意的なアドヴァイスを下さいました。
今思えば顔から火が出るくらい(笑)の作品でしたが。

丁度彼が亡くなる前の日にお祝い事で何年ぶりかに食事をしてたのが奇遇にもデニス実行委員会の主メンバーの一人だったのです。
その際彼とデニス氏が心配だと言う様な事を話していたんです。

本当残念です。

いつかお礼をいいたかったんです。

素晴らしい世界へ誘ってくれた事を。

小町

2. Posted by 福田淳   August 17, 2010 21:38
やはり、再度 追悼映画上映会やるべきですよね。出来れば、ウォーホルの初監督作[Tarzan and Jane Regained ...sort of] (1963)に出演しているデニスも見たいです。

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『 kawasemi 』 : 土屋 秋恆がはじめて挑む大人の絵物語り。水墨を背景にピンクの翡翠(かわせみ)や青い兎、梟、魚、鹿など現代の鳥獣戯画のごとく絢爛たる世界が展開レオネル・マチュー日本初個展「PACIFIC TIME」:極彩色の中に不安が宿るキャラクターたち