June 06, 2010
MASAKO - every day : 孤独は人にとってデフォルトなのである
MASAKO - every day
TWS - Emerging135
2010.June 5[sat] - 27[sun]
Tokyo Wonder Site
文京区本郷2-4-16
03-5689-5331
ギャラリー・ショウに所属するMASAKOの展覧会が開催されたので、早速オープニングに行ってきた。アーティスト・トークの最中に着いたのだが、どうにもお話よりも作品を見たかった。この独特のテイスト!
人はいつの頃からか、孤独であることがマイナスであるかのように捉えるが、孤独は人にとってデフォルトなのである。通信や放送がこんなに発達しなければ、夜は暗いしネットはないし、賑やかしのテレビもないのである。待ち人は来ないし、すれ違うし、見つけられない。これがデフォルトだったのだ。そういう文明の最先端に生きていて、MASAKOの作品を見ると、そこには本来の孤独な人間がぬっと立ち尽くしている。冷たいようでいて懐かしいような感覚は、人間本来の感覚を取り戻している証左なのかもしれない。MASAKOの作品は、人を本来のヒトへ解凍してくれるのだ。癒しなどという安易な感覚ではなく、効きすぎた冷房の部屋から血の通った自然の外へ連れださせるそれなのである。
MASAKOの描く"赤"は、そういう生きている赤なのかもしれない。
tabloid_007 at 15:53│Comments(0)│
│Art