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May 26, 2010

対談本「ツーアート」(著 北野武、村上隆):人間は未完成だから、自分の体もわからないくせに、アートがなぜ生まれたのかなんてわかるわけない!

TWOBEATツーアート
著者:ビートたけし、村上隆
販売元:ぴあ
発売日:2003-03










少し前の対談本だが、未読だったので読んでみた。以下、印象に残った抜粋。

・ 写楽の作品は、当時ブロマイドだったが、いまは大変なアートになっている。同じように、ビートたけしの「風雲!たけし城」はドイツで流行ったり、何年前の作品なのに飛行機で放映されていたりする。百年、二百年後にはアートになっているのでは...(* すでに、2010年現在でカルティエ財団の展示で既に本テレビ作品はアート展示となっている) [村上隆]

・ アーティストとは何か、それは「言葉」の問題だろう。単なるフリーターでボケっとしているだけなんだけど、アーティストだっていった瞬間に違う。尊敬が
込められる。  [ビートたけし]

・ アートの魅力・魔力とは、突き抜けた世界への渇望である。金持ちが高いアートを買うのは、うまいもの食って、性的なものでもあらゆる欲望を満たしているのに、辿りつけない「心の空白」があるからだ。 [村上隆]

・ ダーウィンの進化論にあてはならないようなキレイな熱帯の魚。あれだけ目立ったら生き残りにくいはず。しかし、目立っているのに生き残っているのは、いかに強いかという証明。 [ビートたけし]

・ アートを表現する上で「情報過多」はモノ作りのハンデになる。だからアーティストは情報を一切無視する。ネットは、地球上の人をいかに速く奴隷化するか、その道具に過ぎないと思う。 [ビートたけし]

・ アートが人に与えるものは「夢」。ある時、金持ちに「どうしてアートを買うのか」尋ねた。「ビジネスのアイデアをくれる。安いものだ。それでまたでかいビジネスができる」 [村上隆]

・ アートはなんのためにあるのか:生きる、死ぬっていうだけの世界から解放される瞬間の、どうってその時間をつぶす、塗りつぶすかだけの問題と思っている。 [ビートたけし]

・ 人間って不確かである。人間は未完成だから、自分の体もわからないくせに、アートがなぜ生まれたのかなんてわかるわけない。そもそも人間が生きている理由自体、よくわからない。

tabloid_007 at 21:40│Comments(0) Book 

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