『味写入門(あじしゃにゅうもん)』 (著:天久聖一) : 机の中の撮り損じ写真が蘇る"光るボケ"アンディ・ウォーホルの鉛筆と紙はポラロイドだった

May 09, 2010

『未完の横尾忠則』:君のものは僕のもの、僕のものは僕のもの

tojyi未完の横尾忠則―君のものは僕のもの、僕のものは僕のもの
著者:横尾忠則
販売元:美術出版社
発売日:2009-09-11









本書は、2009年8月1日-11月3日まで金沢21世紀美術館で行われた「未完の横尾忠則」展のカタログ本である。

「未完」とは、横尾忠則氏が生きており、生きているがゆえに「完成」しないことを意味する。それは「未完」で「生々しい」状態にあるらしい。今回紙皿に残された絵の具を作品として「パレット」(表紙参照)が綺麗。

横尾氏のアトリエに眠っていた未発表、未完成、落選作品の絵画144点が公開された。また、長年モチーフにしてきた「ピンクガール」「Y字路」、ルソーの作品複製、展覧会に先駆けて行われた公開制作の作品なども展示。

下記は、文字をモチーフにした「水/波紋」シリーズ。このシリーズは、2008年11月に発想された。水面に揺れる波紋に倒立した文字が重なり謎を深めている。"Y字"といい、"ピンクガール"といい、新しいモチーフに対する徹底した拘りとシリーズ化させる力が、アーティストの多様な発想力を示しており力強い。

yokoiu



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『味写入門(あじしゃにゅうもん)』 (著:天久聖一) : 机の中の撮り損じ写真が蘇る"光るボケ"アンディ・ウォーホルの鉛筆と紙はポラロイドだった