May 09, 2010
映画「私がクマにキレた理由」:ビジネスリッチと元ギャラリースタッフ
私がクマにキレた理由
出演:スカーレット・ヨハンソン
販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2009-11-06
原作はベストセラー小説『ティファニーで子育てを」(著者:エマ・マクローリン)である。
主人公のアニー(スカーレット・ヨハンソン)は高学歴にもかかわらず、面接ベタで一流銀行の面接を落ちてしまう。アニーという名前をナニー(子守り)と間違えられニューヨークのアッパー・イースト・サイドに住むリッチな家庭で子守りの仕事をすることになる。お金はあるけど不幸そうな夫婦をみて自分の生き方を確認するという話。
話自体は凡庸だが、ディテールが面白い。雇い主である奥様の"ミセスX"(ローラ・リニー)は、元ガゴシアンギャラリー(Gagosian Gallery)に勤務、という設定だった。ガゴシアンギャラリーは、過去30年間(1980年にLA、1985年にマンハッタン西23番街)にアンディ・ウォーホル、バスキア、ロバート・ラウシェンバーグ、ロイ・リキテンスタインなどの作品を展示して、ニューヨーク派、ポップアートを広めた有名ギャラリー。
そして、夫"ミスターX"(ポール・ジアマッティ)は、M&A専門の金融関係実業家。ということは、投機目的のアート作品を買い付けるうちに奥さんの知り合ったのだろうか。映画の解説でセレブ(上流階級)とあるが、どうもそうではなく単にビジネスリッチと玉の輿結婚の結果、ということではないかと思う。そういう筋立てを考える面白さがあった。
tabloid_007 at 12:04│Comments(0)│
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