April 06, 2010
「失踪」は、ポジティブで主体的な「行方不明」といえる
アンダーカレント アフタヌーンKCDX著者:豊田 徹也
販売元:講談社
発売日:2005-11-22
夫が突然失踪した妻の日常を描いた作品。妻は、銭湯を切り盛りしている。ある日突然蒸発した夫。探偵を使って夫の行方を探すも見つからず数年がたつ。
妻は夫の何を知っていたのか知らなかったのか。
「行方不明」と違い「失踪」には、何か本人の強い関与が伺える。もちろん、借金や止むに止まれず失踪に至ることもあるのだろう。安部公房の「燃えつきた地図」は探偵が失踪人を探すうちに自分のアイデンティティも次第に失っていく、という話だった。それほど、失踪者の同機はそう簡単ではないのかもしれない。
日常の連続と失踪という不連続な出来ごとの調和が淡々と描かれており、単行本1冊できつちりと読めた。
tabloid_007 at 19:13│Comments(0)│
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