ENLIGHTENMENT作品の魅力=色と「熱」である。熱帯、熱情、熱心の「熱」。橘川幸夫さん:仕事とはあなた自身の欲望を社会化すること

March 22, 2010

森村泰昌:本物の真髄を伝えるレプリカのパロディ

IMG_0003-S森村泰昌 なにものかへのレクイエム:外伝  
 
2010.03.11-04.28
ShugoArts シュウゴアーツ
江東区清澄1-3-2 5F
03-5621-6434-








今月は、森村泰昌マンスである。複数の展示と雑誌(「ユリイカ2010年3月号 特集=森村泰昌 鎮魂という批評芸術」「美術手帖 2010年 03月号」「PHOTO GRAPHICA 2010年 04月号」)などで特集されている。

展示は、3月11日からの東京都写真美術館を皮切りとした“なにものかへのレクイエム−戦場の頂上の旗”の全国巡回。そしてこのシュウゴアーツのレクイエム展として、20数点のポラロイド写真作品と、美術館では見られない初公開の作品を展示(レクイエムシリーズの全四章、それは三島由紀夫に始まり、数々の報道写真、レーニンやチェ・ゲバラなどの革命家の肖像やピカソやウォーホルといった20世紀の芸術家達)、そして昨日から始まった「六本木クロッシング2010」での映像展示。

森村泰昌さんは、21世紀が必ずしも20世紀にみた夢の実現でないばかりか、20世紀を忘却の彼方へと追いやっていると感じたらしい。

そこで20世紀の決定的な瞬間を切り出すことによって、20世紀がどういう時代だったのか再発見する試み。

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左:「創造の劇場/黒いアンディ・ウォーホルとしての私」
2010, gelatine siler print

1951年大阪府生まれ
1985年よりセルフポートレイトの作品製作を開始

代表作に古今東西の名画を題材にした「美術史の娘」シリーズ
映画の登場人物を題材にした「女優」シリーズ
フリーダ・カーロを題材にした「私の中のフリーダ」
ゴヤの版画集「ロス・カプリチョス」を題材に現代諷刺を展開した「ロス・ヌエボス・カプリチョス」

1988年 第43回ヴェネチアビエンナーレ(ヴェネチア)、1990年 美術史の娘(佐賀町エキジビット・スペース)
1994年 森村泰昌展レンブラントの部屋(原美術館)
1996年 森村泰昌 美に至る病-女優になった私(横浜美術館、ルーリン・オーガスティンギャラリー)
1998年 [森村泰昌 空装美術館]絵画になった私(東京都現代美術館、京都国立近代美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を巡回)
2000年 Art History - Yasumasa Morimura(テレフォニカ財団エキシビットスペース/マドリード)、名前を持たぬ時間、名前を持たぬ私(チュラロンコン大学/バンコク)
2001年 私の中のフリーダ/森村泰昌のセルフポートレイト(原美術館、他海外を巡回)、森村泰昌写真展−女優家Mの物語(えきKYOTO、川崎市市民ミュージアム)
2007年 森村泰昌:美の教室、静聴せよ(熊本市現代美術館、横浜美術館を巡回)、森村泰昌:20世紀へのレクイエム/荒ぶる神々の黄昏(Galleria di Piazza San Marco /ヴェネツィア、 ルーリン・オーガスティン・ギャラリー/ニューヨークなど)



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