February 21, 2010
楳図かずおの「赤」が若い「赤」の理由
月岡芳年の全貌展―最後の浮世絵師ー最初の劇画家 (1977年)
著者:月岡 芳年
販売元:西武美術館
発売日:1977
先日、楳図かずお先生の特集雑誌「prints (プリンツ) 21 2010年春号」のインタビューの中で、楳図先生が月岡芳年の「赤」に言及していたので、改めて画集を眺めてみた。
確かに、指摘の通り晩年の作品になればなるほど、「赤」が「茶」になってくる。「赤」が描ける若々しさ、という点に注目していたのは流石!楳図「赤」がずーと「赤」くあり続ける活力の哲学を垣間見た気がする。
月岡 芳年(つきおか よしとし、1839年-1892年)は幕末から明治前期にかけての浮世絵師である。江戸川乱歩・三島由紀夫などが好んだため血みどろ繪・無惨絵ばかりが注目されるが、その画は歴史絵・美人画・風俗画・古典画・役者絵など幅広い。河鍋暁斎とともに歌川国芳に師事した兄弟弟子。
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