February 07, 2010
老婆そっくりな少女そっくりな老婆
2010.01.29-03.21
RAT HOLE GALLERY
5-5-3 B1Minami Aoyama, Minato-ku,Tokyo
03-6419-3581
やなぎみわさんの新作"Lullaby"は、映像インスタレーション(2009,12min ED=1映像作品150万円)
アリスのように大きくなった老女と少女が狭い暖炉の部屋でお互いを寝かしつけようとしながら、時折癲癇を起こしたように、役割が逆転するその繰り返しが描かれる。なぜか、GENESIS時代のPeter Gabrielが演じた"Dancing with the Moonlit Knight"の演劇空間を思い出した。
今月の雑誌「THE BIG ISSUE」#135のゲスト編集長がやなぎみわさんということで、アート作品と社会の関わりについて言及していたのが興味深かった。ワタシは以前から、アート作品は社会と無縁であり得ないと考えている。社会への直接アンガージュということではなく、社会の風を敏感に感じ取る感性が必要と思うのだ。やなぎさんは、作品の社会性を考える中で、映像の可能性、物語を語る必要性を感じていのだと思う。今回の雑誌の特集で、ウィリアム・ケントリッジやクシュシトフ・ウディチコなどを推挙しているのも頷ける。彼女の映像作品をもっともっと観たいと思う。
tabloid_007 at 18:37│Comments(0)│
│Art