January 24, 2010
未来の考古学者が発見したスライスされた日常
2009.12.11-2010.03.03
横浜美術館
横浜市西区みなとみらい3-4-1
045-221-0300
束芋さんの個展のチラシは2種類ある。大作映画並みに前宣伝の期間があったため作られたのだろう。それほど期待のかかった個展であり、またその期待に応える充実した展示だった。
2009年2月にギャラリー小柳での個展から、さらに発展している。コンセプトを1950年代生まれの「団塊の世代」に対して束芋さんの1970年代生まれの世代を「断面の世代」と名付けた。群れるのではなく、極端に個を追求した社会。細かく仕切られたマンションの個室、お菓子の個装、総菜の小分け...などあらゆるものが個に還元される。良いとか悪いとかいうことではなく、単に社会の変化なのである。束芋作品は、そこから生まれる新しい嗜好のしっぽを見事に捕まえる。
「団地層」というマルチ画面のアニメ作品は、その団地の断面を未来から来た考古学者が薄い層にスライスして分析したような奇妙な味わいの作品である。効果音が、武満徹か「サスケ」の効果音のようで、古風な新しさがあった。この個展は必見。下記は、本展の映像ではなく、「ジャパニーズ・キッチン」という以前の作品である。
tabloid_007 at 19:40│Comments(0)│
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