December 20, 2009
ざわざわ言ってる暇はない!
無頼伝涯 (1) (少年マガジンコミックス)
著者:福本 伸行
販売元:講談社
発売日:2000-07
福本伸行の『無頼伝 涯』は、2000年16号から2001年8号まで『週刊少年マガジン』(講談社)で連載された。
冤罪に陥れられた少年・工藤涯の自らの無実の証明と更生施設「人間学園」からの脱獄までの闘いを描く。本作は、福本伸行が初めて少年誌に挑戦した作品である。しかし、内容は、「犯罪・監禁・矯正」という、少年誌で扱われるには難しいテーマを扱っている。それゆえ、1年間で打ち切りになっているが単行本で読むと、実に奥深い内容に仕上がっている。人は生まれながらに悪いわけではない、とか最後まであきらめるな、ということがテーマなのではない。自分のやっていることを極限まで意識して行うこと。人の心理を読むこと。目標設定はその都度手段に応じて変化して良いことなどを読み解くことが出来た。


