若手キュレイターの文化祭Y字路がうむ想像の世界

November 07, 2009

人形とメリルとミュージカル

simlaurie-1Laurie Simmons

2009.10.14-11.9
"Water Ballet"
COMME des GARCONS 福岡

2009.10.16-11.9
"Big Figures"
COMME des GARCONS 静岡

 

2009年6月に清澄の小山登美夫ギャラリーで個展を開催したローリー・シモンズ(Laurie Simmons)の作品イメージが、コム・デ・ギャルソンの静岡伊勢丹店と福岡店のウィンドウディスプレイとして展示されている。残念ながら見に行けなかったので、紹介のみ。

ローリー・シモンズはおもちゃや腹話術の人形、オブジェで構築した世界を写真作品として発表している。出来るだけライティングは人工っぽいテイストでヒッチコック映画を理想としているらしい。マネキンや切り抜き素材をミニチュアに使用している。以前紹介したベルナール・フォコンよりも、造形色が濃い。

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◇プロフィール

1949年 米国ニューヨーク州ロングアイランド生まれ
1971年 タイラー・スクール・オブ・アート(フィラデルフィア)芸術課程修了

1979年「Early Color Interiors」 インテリアの中に、もの思いにふける主婦のようなヴィンテージの人形を配した
1984年「Tourism」人形たちがエッフェル塔やラスベガスのカジノなどで奇妙な観光を繰り広げる
2005年「The Boxes (Ardis Vinklers)」舞台装置のように組み立てられた箱の中で人形たちのリアリズム演劇が行われている
2008年「Sitting Rose」巨大なバラの花のオブジェの下から人間のしなやかな足がのぞいている

2006年にはメリル・ストリープを唯一の人間の登場人物として起用した下記の映像作品を監督している。

「悔恨のミュージック」(原題:The Music of Regret)
2006年/アメリカ/35mm/映画
監督:ローリー・シモンズ
音楽:マイケル・ロハティン
作詞:ローリー・シモンズ
主演:メリル・ストリープ、アダム・ゲッテル、エイリーII

本作品はニューヨークのメトロポリタン美術館、 MOMA(ニューヨーク)、MOCA(ロサンゼルス)、フィラデルフィア美術館を始め、数々の名だたる美術館にコレクションされている。その他作品もウォーカー・アート・センター、ヒューストン美術館、モントリオール現代美術館などに収蔵



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