13の志士のアニメセンスの肝は宣伝しない気持ち

November 01, 2009

クリエイティビティとは...

kitana

アキレスと亀 [DVD]
出演:ビートたけし
販売元:バンダイビジュアル
発売日:2009-02-20

 

 

 

 

ゼノンのパラドックスの比喩。あるところにアキレスと亀がいて、徒競走をすることとなった。アキレスの方が足が速いので亀はハンデをもらい、いくらか進んだ地点(地点A とする)からスタートすることとなった。

スタート後、アキレスが地点 A に達した時には亀はアキレスがそこに達するまでの時間分先に進んでいる(地点 B)。アキレスが今度は地点 B に達したときには亀はまたその時間分先へ進む(地点 C)。同様にアキレスが地点 C の時には亀はさらにその先にいることになる。この考えは前提にすると、いつまでたってもアキレスは亀に追いつけないことになる。

大実業家の息子に生まれた少年・真知寿君(マチス)は父親が破産して家庭崩壊する。以来、好きなアートで生きていくためにあらゆるアートに挑戦する。マスス君の人生そのものをアートの歴史の変遷として描いていることが面白い。幼少期は、自然派。美術学校では前衛。ペンキを壁にぶつけて塗ったり60年代風。その後、三流画商のいわれるまま、あきらかにミロ風の抽象画を書いたり、「あなたの絵には生死をさまようような迫力がない、といわれ風呂に潜り窒息して描いたりする。また、絵筆から絵の具をキャンバスに投げつけポロック風。具象から抽象までありとあらゆることをやるがさっぱり売れない。そしてどういうわけか周りにいる人間がどんどん亡くなっていく。

「写真があるので写実的絵画は不要」「飢えた人には芸術など何の足しにもならない」「眠った才能は永遠に目覚めない」「芸術は金になって初めて芸術になる」などアートでいわれているようなセリフがでてくる。主人公がアートに対して自主性がないから売れない、という見方には違和感を覚える。物真似は、模索の一形態なのではないか。クリエイティブに対してオリジナルを求めるのは、物真似の延長戦上にあると考えている。



tabloid_007 at 09:16│Comments(0)TrackBack(0) Movie 

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