September 13, 2009
リトルプレスにみる出版活況の秘訣
季節の便り(Letter of season) by Mr.
Mr.がはじめて、夏のコミケ「コミックマーケット76」に参加し、同人誌(個人誌?)を出すときき、ちょうどスタッフが行くというので買ってきてもらった。全20ページにわたって、実写とアニメ顔のイラストが散りばめられている。ワタシにはまったく関心ない内容だったが、こういうアートとマス出版の中間くらいで成立しているマーケットというのは、出版の活路だろうなと思う。
取次会社が売れる本、ポピュラリズムを前提に同じようなルックスの本ばかり長年配本してきて疲弊がでているのではないか。本ほど、マスでないものはない。初版数千部が普通で、10万部もいけばベストセラーなのだから、UHF局の深夜番組の視聴者数よりニッチなコンテンツを提供しているといえる。にもかかわらず、数百万部売れていた精神構造のままやっているので、読者の多様化に追いついていない。だから、そういう根本的なところで世相の分析をしないで時代はオンデマンドなどといっているから、ますますネットではサーバーを食うだけなのだ。
ワタシは仕事柄 ケータイコンテンツという物凄いニッチ市場を相手に奮闘しているので、出版業界も安全運転や一発屋を基軸にしないで、コミケやアート本ジンに活況から市場を見直すべきと思う。
tabloid_007 at 15:37│Comments(0)│
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