August 15, 2009
まっしぐらな野生の坊や
おなかのすくさんぽ(こどものとも絵本)
著者:片山 健
販売元:福音館書店
発売日:1992-04-10
先日の記事にもあげたが、鴻池朋子さんの展示で紹介された彼女の好きな絵本から、ワタシの好みにあうものを読み漁っている。
片山健さんの絵本は、凄いエネルギーに満ちている。主人公の赤ん坊「ぼく」は、クマやイノシシや山ネコたちと思いっきり遊ぶ。水遊びに泥遊び、そのうち地下に潜って泥だらけになり、やがて川に行きつくと、クマが「君、おいしそうだね...」ここで大人の読者は怯む。ああ、坊やは食べられてしまうのだな、と。
ところがエネルギッシュな「ぼく」は、クマに体を舐めさせたり、齧らせたりするのだが、威風堂々お腹がグーとなったので、帰宅の途につくのだ。なんという豪快な男の子。
◇片山健(かたやま けん)
1940年 東京都武蔵野市生まれ。
1963年 武蔵野美術学校商業デザイン科卒。
1968年「ゆうちゃんのみきさーしゃ」制作後10年以上絵本製作からはなれ鉛筆画を描く
子どもの誕生以後、再び絵本の製作にとりくむ
長男のために「おなかのすくさんぽ」を制作
長女のために「コッコさん」を制作
1993年『タンゲくん』 講談社出版文化賞 受賞
1996年『でんでんだいこ いのち』 小学館児童出版文化賞 受賞
1998年『きつねにょうぼう』 日本絵本大賞
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