キシンのビジンのゲキシャ線の合間に顔がある

August 14, 2009

肌に刻まれた刻印は、何を語る。

shibai刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ

主演: 鎌田奈津美

上演: アイピット目白
演出: 加納健詞
脚本: まつだ壱岱

日時:2009年7月23-27日

 

いま一緒に仕事をしているグラビアアイドルの鎌田奈津美ちゃんの芝居を観てきた。

話は、白い鬼がいたという鬼伝説を調べるために、教授の古文書を持ち出して、白髪神社を訪れた大学生ハジメとメグミ。二人は神社の裏の洞穴で、不思議な言葉を見つける。「その者、雪が如く白き肌を持ち、炎が如く赤き眼(まなこ)を持つ、異形の者なり。その白き肌に、失われし記憶を記す者あり・・・・ その娘、一晩経つと、昨日の出来事を忘るる奇病にて、名を静と言ふ」

鬼と呼ばれたアルビノ、白狐丸。戦乱で記憶障害となった娘、シズカ。洞穴で鬼伝説を守る盲いた男、そして白髪村の人々。メグミとハジメに教授が伝説を語りはじめるのだった...。

というわけで、芝居は全編を通じて静かに、激しく若者の情熱を迸ばしらせる。20代前半と思しき女性客はラストシーンで涙していた。これは物語の要素よりも芝居の持つ独特のライブ感にうたれたのだと思う。それほどの熱情、それほどの一回性、が演劇というメディアをいまだ衰退させない原動力なのだろう。



tabloid_007 at 23:46│Comments(0) Theatre 

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