August 01, 2009
一枚絵が語る天才マンガ家の器用
上村一夫・画集「一枚絵」―未発表の遺稿を含む復刻原画80作々品集
著者:上村 一夫
販売元:小池書院
発売日:2008-03
上村 一夫(1940年3月7日 - 1986年1月11日)は、、「PLAYBOY」風パロディ漫画『カワイコ小百合ちゃんの堕落』(1967年)を「月刊タウン」創刊号に発表。これが漫画家としてのデビューとなる。1968年には、宣弘社の同僚で放送作家としても活動していた阿久悠と組み、「平凡パンチ」にて『パラダ』の連載を開始。本格的な漫画家活動に入る。その作風から『昭和の絵師』とも呼ばれた。
さすがに、武蔵野美術大学デザイン科を卒業しているだけあって、迫力のある画集が完成した。劇画を浮世絵のごとく描いている。生前本人は描いたイラストをどんどん知人にあげていたというから現存している原画は少ない。ただ、最盛期には月産400枚という驚異的な執筆量をこなしたので、惜しくなかったのかもしれない。私は40歳を過ぎてから「同棲時代」を読んだので、上村氏のアートのセンスを永らく知らずにいた。天才である。
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