July 31, 2009
TOKYO POP宣言から10年の現在
「広告批評」(TOKYO POP宣言) 村上隆
村上隆の「スーパーフラット」のもとになるコラムが発表されたのが、先日休刊となった雑誌「広告批評」(1999年4月)の特集『TOKYO POP宣言』であった。この時の担当編集者が版元のマドラ出版、笠原ちあき氏。その1年後にアートブック『SUPER FLAT』が同社から発売(2000年4月)される。
その後、村上隆の名を世界的なものにする展示会『SUPER FLAT』を2001年に、ロスアンジェルス現代美術館で開催するときには、笠原氏は「カイカイキキ」に引き抜かれている。
さて、この懐かしい「TOKYO POP宣言」(1999)を改めて読みなおしてみると、POPとEROをキーワードに10人のさまざまな分野のアーティストを紹介している。アート 奈良美智、アニメ・特撮 庵野秀明、樋口真嗣、マンガ 町屋変丸、ファッション "20471121 (中川正博)" 、写真 HIROMIX、常盤響、イラスト GROOVISION、ミュージック CORNELIUS、原型師 ボーメ。
こうやってたった10年の月日を鑑みても、いかに娯楽・アート業界で生き残ることが難しいかわかる。好きなだけではやっていけない。好き+アルファ...。その超然たるエネルギーの持ち主こそが新しいクリエイションを創り続けられるのかもしれない。
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