June 28, 2009
豪華が陳腐をよぶ理由
VOGUE NIPPON and Comme des Garcons MAGAZINE ALIVE
『VOGUE NIPPON』10周年プロジェクト第1弾として青山の骨董通りに期間限定ショップ「VOGUE NIPPON and Comme des Garcons MAGAZINE ALIVE」が5月28日からオープンしている。「COMME des GARCONS x 村上隆」ということで、1Fにはブティック、2Fはギャラリースペースとし、7月号(5月28日発売)のテーマ「マンガ×モード」でコラボレイションした村上隆がキュレーションした特別展示「村上隆の魔女っ子ア・ラ・モード展」を開催していた。
下左の「魔女っ子」限定300枚ポスター(1点1点に村上のサイン付)は既に完売。ネットでは定価の7倍程度で売買されている。
◇仕様 サイズ:A1サイズ(594 x 841mm) 4c + 全面に水性ニス / ED300 / 用紙:OKホワイト ポスト 価格:7,000円

その他、誌面で紹介されていたが、漫画家がコラボTシャツの原版をデザインしている。モンキー・パンチ氏が、ドナテッラ・ヴェルサーチを、萩尾望都氏がジョン・ガリアーノを、植村さとる氏がジゼル・ブンチェンをそれぞれ描いている。
組み合わせは豪華なのだが、企画者に今ひとつ漫画に対する造詣が足りないのか興奮する要素のまったくない企画展示だった。誌面も同様で日本の漫画風なファッション紹介コーナーに至っては陳腐の一言に尽きる出来栄えだった。これなら、以前とりあげた "commons & sense "の勝ちである。それは、ファッション側が漫画の面白さやその物語性を機軸に企画を進めているかどうかで決まる。今回のヴォーグはそれがまったくない。すべてが企画のための企画にしかみえない。魔女コンセプトなら、岸ひろみさんとクリィミーで充分だし、モンキーパンチ氏がヴェルサーチを描くモチベーションがわからない。これではコラボといえない。両者のファンが納得できる興奮が企画に盛り込まれてはじめて"面白い"なのである。編集者はそれをみつけるまで仕事にとりかかってはならない。


