まあとにかく時間があったら描いてみよう白黒と赤と文字のバーバラ・クルーガー

May 24, 2009

長く考え続け、生き続ける幻

ni-1私は韓国を変える
著者:盧 武鉉
販売元:朝日新聞社
発売日:2003-03

 

 

 

 

韓国の盧武鉉(ノムヒョン)前大統領(62歳)は、5月23日午前5時45分、警護官とともに私邸の裏山にある500メートル先にある裏山・韓国南部慶尚南道に上った。6時40分ごろ7合目の岩壁から身を投げ、30メートル下に転落。9時半に死亡した。自宅を出る30分前にパソコンにA4版用紙1枚分の短い遺書を残していたことから自殺と思われる。この裏山は、前大統領が幼少のころに遊んだ山として知られる。昔はミミズクが生息し、鳴き声もよく聞こえ、「ミミズク岩」と呼ばれていた。

警護官との最期のやりとり...。

 前大統領    「たばこはあるか」
 警護官        「持ってきましょうか」
 前大統領    「取りに行く必要はない」
 前大統領は下を眺め、「あそこに人がいるな」と淡々と語った後、飛び降りた。


下記が遺書

 あまりにも多くの人たちのお世話になった。

  わたしのために多くの人が受けた苦痛はとても大きい。

 これから受ける苦痛も推し量ることができない。

 余生も他人の荷物となるしかない。

 健康が良くないので何もすることができない。

 本を読むことも、文章を書くこともできない。

 あまり悲しむな。

 生と死はすべて自然の一部ではないか。

 すまないと思うな。

 誰も恨むな。

 運命だ。

 火葬にしてくれ。

 そして家の近くに、ごく小さな石碑を1つだけ残してくれ。

 長く考えた末のことだ。

(以上、記事からの抜粋)

ワタシは、盧武鉉前大統領が不正献金に拘っていたとか無関係とかそういうことに関心はない。死を覚悟した人間が残した無念と諦念の交差した遺書に心打たれるのだ。「生と死はすべて自然の一部ではないか」というくだりは、グッとくるものがある。生の連続の結果が死なのではない。生まれたものは、誰もがいつか死ぬとわかって平気で生きているのである。合掌。



tabloid_007 at 13:05│Comments(0) Book 

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