February 07, 2009
凍って解凍された日記
雪男たちの国
著者:ノーマン・ロック
販売元:河出書房新社
発売日:2009-01-24
1913年にフィラデルフィア探検倶楽部の任命による南極探索隊がいた。その困難を極めた探検隊の一人が生き残った。しかし、帰国後 精神を煩い、精神病で亡くなったがその手記を復元した著者が当時の様子を取材しながら完成させた...という体裁の本。どこまでが本当でどこまでが創作かわからないような作りになっている。
精神を病んでいた事による幻覚なのかはたまた本当に起きた出来事か日記は淡々と進んでいく。遠い先人が残した凍った影は、解凍するとたちまち逃げてしまう。荒唐無稽だが、確かに存在したと思わせるお話が面白い。
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