December 21, 2008
この場所で死ぬ気はない
アキ・カウリスマキ監督作品はすべて好きだ。
冴えない男の前に、美女が突然現れる。その美女に翻弄されながら、救いの無い夢を見つづける話。
説明すれば、こういう話なのだが、映画は徹頭徹尾「この話」を語らないことで引っ張っていく。観客は男に同情しているのかさえわからないスピードで進んでいく。応援しているような突き放しているような現実を知らせれているのかもしれない。カウリスマキは、もっともどうでもいいと思われる話の中に、人を惹きつける話を発見した。男は説明をしないばかりか釈明もしない。同情も求めない。夢と希望については時折語るが、その実現性の漠たるを知った目をしている。
この映画は必見です。
tabloid_007 at 19:59│Comments(0)│
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