December 15, 2008
いつだって、時代のカンバスは白紙だよ
先日来、このブログで取上げている小谷正一さんのことが一番詳しく書かれた本である。小谷さんが好きだった話。「日本三景のうち厳島神社『安芸の宮島』だけは、自然現象やない。海の中に鳥居を建てようといったプロデューサーがいたはずや。しかし、タクシーや旅館の人に聞いたけど、誰も知らんのや。だからプロデューサーか表に出たら終わりや」
小谷さんの意図どおり、小谷氏自身一冊しか本をだしていない。しかし、彼の薫陶をうけた電通プランニングセンター出身の堀貞一郎は、ディズニー幹部を口説き倒し、いつしかディズニーランドを日本に建てることに成功した。
面白いと思ったら、ただ黙々とそれをする。その行き着く先が喝采ではなく、ブーイングであっても、それを信じてするのが、プロデューサー、編集者、キュレイターの仕事だろう。
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