August 19, 2007
努力しても報われず、夢のないことで救われる
少年文芸 Vol.3
いろいろと訴訟沙汰になっている自費出版の大手・新風舎が年に一度発売するコミック雑誌に水木しげるが1965年に発表された短編「金太とピン子 めぐまれた子とめぐまれない子の話」が掲載されている。
雑誌の謳い文句では絶版になっているとあるが、下記のように意外と多く再録されているので容易に入手することはできる。
朝日ソノラマ・サンコミックス『剣豪とぼたもち <水木しげる幻想と怪奇(6)>』(1981)
水木伝説『水木伝説(XI) 特集・水木しげるの子供の国』(1993)
太田出版『水木しげる貸本時代ロマン(上) <QJマンガ叢書(17)>』(1999)
さて、本題はこの作品の何とも絶望的なペーソスのことである。努力すれば報われる、ということはまったくない、と言い切ることで現実感覚を叩き込んでくれる。ある意味では夢の無いことが救いになる作品。
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