濃密な空間は存在しなかったティーンの日記を見てみたら...携帯だった

March 18, 2007

死ぬ気がないのに辿り着くグアムの岬

maki恋人岬 [少女向け:コミックセット]
阿佐ヶ谷の駅前にある喫茶&出版社である『よるのひるね』に行ってから、ますます牧美也子作品にのめり込むようになった。中年になって牧作品に出会えたことが嬉しい。子供ならさっぱり判らないだろう。それに、本作は1970年代の週間明星での連載だから余計縁はなかったわけだが...

今度は、梶原一騎原作で後に映画化もされた「恋人岬」を読んだ。いつもの牧タッチで美しい女性が運命に翻弄されながらも、なぜか必死の抵抗はしないという独特の審美眼は変わらぬが、梶原の原作にかかっては、なぜか主人公はトラウマを打倒しなければならなくなる。ここに原作ものの不思議なテイストが発揮される。主人公の目に炎はないが、いつもと違う根性がはいってる感じ。必読の書。

ちなみに、映画版「恋人岬」(1977年製作)脚本は石松愛弘、監督は「春琴抄」の西河克己。



tabloid_007 at 09:39│Comments(1) Comic 

この記事へのコメント

1. Posted by よるのひるね   April 11, 2007 22:16
あ!これをお読みになったのですか。

佐々木守原作の「むらさき情話」や小山内美江子原作の「花面の季節」などもあります。もしお読みでなければよるひるでお楽しみ下さい!

「星座の女 口紅水仙」、四月に出そうです。お楽しみに!

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