March 17, 2007
濃密な空間は存在しなかった
文藝春秋 2007年 04月号 [雑誌]
初の民間 侍従である小倉庫次の日記が発見された。第二次世界大戦前夜の昭和14年5月3日から終戦日である昭和20年8月15日までの戦時下の昭和天皇の日常が宮内省便箋617枚に書かれていた。
こうして6年間の日常を読むにつれ、敗戦の年、陛下は満44歳であった。その間、皇太子の教育問題、皇后との些細な喧嘩、住居の改築問題、皇族の政治への関与、陸軍の暴走、米英との講和へのズレなどがあった...。戦争責任の有無などについて、側近の日常からは計り知れない。
しかし、非常に限られた人間関係と場所からすべてが執り行われていたという歴史だけが残っているのだ。
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