April 30, 2009
どんどん森の中にいるカフェの個展
末吉陽子個展 『誰も知らない小さな国で』
以前、木の板に描かれた少女の作品を手に入れ、なんとも額に納まらない木の風味が好きになった。
今回の個展は CHUBBY という割とうちの近所のカフェで開催されている。車で10分足らずだった。それにしても、あまりにも目立たない場所にあるのに、妙に昔からあるような堂々とした不思議なカフェなのである。そこに、末吉さんもいた。カウンターでまだ創作を続けていたのに、ワタシにいろいろ説明してくれた。感謝!
以前は小さな木が主体だったが、今回は大きな木に描いている。以前、大きな作品が見たいといっていたのを覚えてくれていたようでご自身も描きたかったのだろう。今回は、それに加え 線画やアクリル画、立体作品も展示しており、末広さんの幅広さとその力量が楽しめる。300年後のCHUBBYを描いた作品が印象的だった。まるで300年前に戻ったような牧歌的なテイスト。帰るときにはすっかり夕陽に包まれていた。
2009.4.29(wed) - 5.25(mon) 火曜定休 12:00 - 26:00 世田谷区大原2-27-9
しりたガーリーな小6女子たち
携帯コミック 『小6女子』 著:冬川智子
最初に冬川さんの「水曜日」というウェブコミックを読んでファンになった。見過ごしがちな日常の面白味をさり気に描いていて、クスっとさせられる。早速、オマセな小学6年生をテーマにした携帯コミックを描いてもらうことになった。
主人公は、スズ。仲良しの"ちー"と大人への階段を少しずつ登りつつ、文房具や好きな男の子の話も欠かせない。強気な"セイコ"に、真似っ子"みらの"。どの登場人物も自分の小学生時代にいたよなぁ、と思い出してしまった。
テーマソングは、CUTIE PAIのリーダー神咲まゆみさんが作詞作曲。アレンジは、先日アカデミー短編アニメ賞受賞した「つみきのいえ 」で音楽を担当した栗コーダーカルテットの近藤研二さんにお願いした。とっても可愛い曲に仕上がった♪
『しりたガーリー』(タイトル)
朝寝坊したって
オシャレする
揺れる前髪は誰の為
今日もきっと目が合うハズ 彼は人気者
チェリーの唇
プルンとツヤツヤ
いつかはしてみたい事いっぱい ポワリン
私、アイツにラブ(ラブ)
お喋り出来ないあぅ(あぅ)
ABCのBでモンモン
ねぇねぇ、誰か教えてちょ
口には出せない
大人の階段
本当はとってもコワイなんて モヤリ
誰にも言えないケド(ケド)
私、アイツにラブ(ラブ)
お揃いのソックス買っちゃった
スキスキ スキスキ テレパシー
私、小6女子(女子)
お喋り出来ないあぅ(あぅ)
ABCのBでモンモン
ねぇねぇ、誰か教えてちょ
私、知りたガーリー
授業中も恋してる
◇ 冬川智子さんのプロフィール
1979年1月19日、神奈川県小田原市生まれ&育ち。
武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業
受賞歴
2008年10月 メディアファクトリー「第13回コミックエッセイプチ大賞」C賞受賞
(「水曜日」のNo.1-17話)
連載中
2008年8月「水曜日」自主連載
2009年2月「本日もカラッカラ」WEBコミックエッセイ劇場
2009年3月「小6女子」ソニーデジタル携帯サイト

ケータイサイトURL : http://zbk.me/
April 29, 2009
ブロック壊したり、関東眺めたり。
「万華鏡の視覚」展 森美術館
どうも、この美術館と相性が悪い。何だか、草間彌生の展示のときも目が回った。今度は鏡のオンパレードである。風水的にも問題なのかな?
今回は、オーストリア・ウィーンのティッセン・ボルミネッサ現代美術財団が所蔵する作品で構成されている。
ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団は、2002年にフランチェスカ・フォン・ハプスブルクによって創設された。現在450 点以上のコレクションは、絵画、写真、インスタレーション、ビデオなど多岐にわたる。ハプスブルク家といえば、1273年にハプスブルク伯ルドルフが神聖ローマ帝国の君主に選出されて以来のヨーロッパの名門貴族である。しかし、ハプスブルク家の末裔が、ジャネット・カーディフの" To Touch " を購入したいといったら作者から個人には売れないと拒まれ、この財団を設立したらしい。うーん、ムキになる性格...好き!
ほとんど興味深い作品はなかったか、下記のカルビンテロスのインスタレーションのみ面白かった。やはり目が回ったので、その後 屋上へ
左:ロス・カルピンテロス(Los Carpinteros)
『凍結した惨事の習作』Frozen Study of a Disaster 2005
コンクリートブロック、コンクリート、テグス(Cinder blocks, concrete, fishing nylon)
Courtesy: Sean Kelly Gallery, New York
右:森アークヒルズの屋上が今月から開放された。美術館の入場料1,500円に300円追加で富士山まで眺望できる
14歳からはじまる世界がある
14歳 (小学館文庫)
著者:楳図 かずお
販売元:小学館
発売日:2001-07
ワタシの一番好きなコミック作品は、間違いなく、楳図かずお先生の『14歳』である。生涯ベスト!な作品だ。
「14歳で...終わる〜」という占い師の予告どおり、子どもが14歳になると死んでしまう世の中を子ども達が懸命に生き抜く。考えてみたら、「漂流教室 」も「わたしは真悟 」も子ども達が必死に何かを思いつめ、行動を起こし、子どもの感性で社会に解決の方法を提示する話だった。
「14歳」、それは子どもと大人の端境期。劇中 アメリカ大統領の子どもアメリカ君が光合成をする髪の毛をもって生まれ、新しい人類の創生の象徴となる。このキャラクターが、BEAMSのMANGART代官山店でTシャツとなって発売された。Tシャツに特殊塗料が塗ってあり、太陽を浴びると髪の毛が緑色になる。こういう発想がエコ時代よりはるか20年近く前に発表されていたことに驚きを禁じえない。
QRミッキーが「あげちゃう。」
Disney FAN (ディズニーファン) 2009年 06月号 [雑誌]
販売元:講談社
発売日:2009-04-22
雑誌広告の駅貼りB全ポスターを渋谷で発見!最近、QRコードを入れ込んだデザイン広告表現が多いが、これは白眉ではないか。ミッキーとドナルドがQRお面を被っているような斬新なグラフィック。シンプルだがインパクト充分である。こういうクリエイティブと簡潔なコピーにグッとくる。もう全面的に「もらっちゃう」方がいい。
知らなくていいことは知らない
ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記 2-Disc・コレクターズ・エディション [DVD]
出演:ニコラス・ケイジ
販売元:ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
発売日:2008-06-04
『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』(洋題:National Treasure: Book of Secrets)は、シリーズ2作目でニコラス・ケイジ主演で1番興行収入が高い作品である。
それはさておき、本作で歴史の謎を解明するためにホワイトハウスに潜入し、大統領の執務室にあるデスクのカラクリから暗号を解読するシーンがある。しかし、そこには既に暗号部分が持ち去られており、その秘密を知るものが大統領自身であることがわかる。さらにさらに、大統領に尋ねると(おいおい、あんたどこまでアクセス可能なんだよ)、大統領しか読めない本があることがわかる。その中にケネディ暗殺の犯人からロズウェルの秘密まで網羅されているという。
本当か映画の出来事かは別にして、そのような歴史の謎の解が記述されている本...なんとも魅力的なのだが、本当に読みたいがどうか考えてみたら、意外とあっさり興味を失った。謎のない人生なんて...日常のワクワクが減るようでガッカリするのではないだろうか?恋人やワイフの秘密を知りたいと思うかどうか、考えてみたら自明の見解である。
スピードとパロディでGDP底上げ!
2011年7月24日アナログテレビ放送終了
さて、先週からタレントの逮捕で騒がれているが、ここではそれがトピックスではない。騒動そのものの活力が生む民活に注目したい。
昨年2008年9月1日、突然辞任した福田康夫前首相の記者会見での名文句を翌日にTシャツにして1.6万枚売ったドロップシッピングサイト(デザインしたクリエイターが自由に報酬設定でき、在庫リスクゼロでネット販売できる仕組み)の「ClubT」が、今回もヒット商品をだした。デザイナーは売り上げ価格を設定して、売り上げの5%を受け取ることが出来る。今回の「裸になって何が悪い」Tシャツは、1枚2,000円なので、100円の儲け。だいたい2万枚くらい売れるらしいので、ざっと200万円!スピードの時代である。買う人も来月には着れないしね...
でもって、お次は「地デジカ」くんの登場。 急遽 草なぎ君の降板をうけ、フジテレビ社員がアイデアを出し、着ぐるみとなって登場した。著作権は日本民間放送連盟が持っている。しかし、登場して間もないキャラクターであるにもかかわらず、萌えやマッド的な二次創作キャラクターが登場し問題となっているらしい。さらに、『2ちゃんねる』では “アナログマ” まででている。
いやはや なんとも 皆さんたいしたエネルギーとスピードなのである。
April 25, 2009
気が散るから、興味が横移動する
私的ブランド論―ルイ・ヴィトンと出会って (日経ビジネス人文庫)
著者:秦 郷次郎
販売元:日本経済新聞社
発売日:2006-05
2009年3月に開催されたGEISAIに出展していたあるアーティストの絵を眺めていたら、何とも美しい肌色の女性の絵を購入したのが、長年日本でのルイ・ヴィトンの社長をしていた秦郷次郎さんときいて、彼の本を読んでみた。ワタシの興味はいつも水平思考、横繋がり、気まぐれが原則のようだ。どうりで、学校の先生の話はまったく覚えていないわけだ。宿題も説教も大嫌い。自分が興味をもったことしかしないが、自分の興味はどんどん横滑りして定まらない。
本書で面白かった話。ワタシが大好きなスティーブン・スプラウスが描いた落書き(グラフティ)バック。あれは、マーク・ジェイコブスがシャルロット・ゲンズブールのアパートで黒い絵具でペイントされたモノグラムバックをみて思いついたという。
どうしてブランドは売れ続けるか、と際限ない問いに対して1992年に刊行された「歴史の終わり」(著:フランシス フクヤマ) の著書からヒントを得たという。「人間の認知の欲望とは、自分のことを他人に認知してらう、他とは違う一個人として認めてもらいたいという欲望です。」さらにヘーゲルの言「人間は他人の持っているものを欲しくなる。まして、持っていないものにおいておや」とのこと。これが前述の質問の解。
モーマン的バーチャルタトゥー
" Connecting Everything" Jean-Luc Moerman
本作は、ジャン・リュック・モーマンの作品や展覧会の会場風景、ステッカーやパブリックワークなど、これまでおこなってきた制作活動を、画像と解説付きで紹介しているカタログ的なものである。
モーマンは、Absolute Vodkaのラベルデザイン、Peugeotの新車ペインティング、革小物ブランドLONGCHAMP創立60周年を記念したコラボ商品、広告や雑誌のグラビアの素材に、インクでタトゥーのような文様を描きこみ、新たな付加価値を創り出す。先日のアグネスホテルでも欲しい作品が一杯あったが、ほとんど売れていた。
April 20, 2009
スーパー暴力的な美しさ
MADBUNNY/AKIYOSHI TAKADA
最近、ずっと気になっているアーティスト。マッドバニーこと高田昭義さんはロンドンをベースに活躍しているアーティストである。2005年のロンドンでの個展成功依頼、世界を股にかけてアート作品からグラフィック、アパレルまで多彩なクリエイティブを展開している。たいていの作品はエディションですぐに完売してしまう。だから、彼のウェブをよーくチェックしておく必要がある。NOISEKINGという日本のグラフィティアートのウェブ・ギャラリーでも取り扱っている。
上の告知ポスターの原版のシルクスクリーンは、" MADBUNNY DROP ver. RED" [SILK SCREEN] ( F6 : (410mm x 320mm) \38,000) SOLD OUT
下左 "M.I.N.I.E." ( Stencil spray painting on paper 804×608mm ED30 \31,500 ) SOLD OUT 下右 " The End of Overdoze Holic Canvas" ( Stencil spray painting 1000×800×mm ED 10 Y157,500)
下 " FRUITS BASKET" ( Silk screen &glitter painting on canvas 900mm x 600mm \210,000 ) SOLD OUT
高田昭義/AKIYOSHI TAKADA
1974年8月21日 群馬県生まれ。MADBUNNYとしてのアーティスト活動(グラフィックアーティスト、デザイナー、カメラマン)のほかに、プロスケートボーダー、プロスノーボーダー、ファッションブランドUG代表等、他方面で才能を発揮。独学で学んだ写真の腕前もプロ級
1991年 群馬工業デザイン高校 イラスト、シルクスクリーン、写真、デザインを学ぶ
1999年 ノンカテゴリーなデザイン&アパレル事務所「UNDERGROUND DESIGN GARAGE.」(UG.)設立
2000年 渡英
2003年 デニムブランド<66DENIM VINTAGE>スタート
2003年 コンセプトスペースLIBERTINE ART GALLERYの空間デザイン&プロデュース
2003年 フリーペーパー「DESTROCK MAGAZINE」を創刊
2005年には、ロンドンのセレブが住む事で有名なノッティングヒルでECLECTIC GALLERYにて初個展「SUPER VIOLENCE UK.2005」を開催(高評価により6週間に延長)
2006年 凱旋ツアーとして日本10箇所で行ったショーツアー「SUPERVIOLENCE JP.2006」は各メディアに取り上げられ、ファイナルを飾った LABLINE.TVでの集客は今や伝説になっている
ターキーレンジャーが投げさせてもらうんジャー!
仙台Kスタ(クリネックススタジアム宮城)が、ゴールデンエッグスナイターになっちゃう!
2009.4.21 Tue.〜4.22 Wed.
楽天イーグルスvs千葉ロッテ
18:00試合開始(16:30会場)
4.22は・・・
ターキーレンジャー・クシャクシャ男爵がやってくる!
ターキーレンジャーが選手紹介アナウンスも!
ラリモニのトークショーもあるぞ!
(正面ステージ/17:20〜17:35)
詳細はケータイサイトで http://gegg.jp/
April 19, 2009
映画タイトルをアートにしたソウル・バスの偉業
ソール・バス ggg Books 10(スリージーブックス 世界のグラフィックデザインシリーズ10)
著者:ソール・バス
販売元:ギンザグラフィックギャラリー
発売日:1993-11
ソウル・バス(Saul Bass 1920年5月8日 - 1996年4月25日)は、映画のタイトルデザインという分野を確立した第一人者である。企業マークのデザインなども多く制作したグラフィック・デザイナー。
彼の名を世に知らしめたのは、オットー・プレミンジャー監督の『悲しみよこんにちは』(1957年)、アルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』(1958年)が有名。『サイコ』ではタイトルのみならず有名な“シャワー・シーン”の絵コンテも手がけた。
晩年は、ソウル・バスに長年憧れていたマーティン・スコセッシ作品も手がけた。1996年、75歳で死去。デザイナーとして関わった映画は約60本にのぼる。
実は、あまり知られていないが、バスは長編1本といくつかの短編を製作・監督しており、その中の1本「なぜ人間は創造するか」(Why man creates) アカデミー短編アニメ賞を1968年に受賞している
↓ ヒッチコック「サイコ」の有名なシャワーシーン




















